こんにちは。
初心者の気持ちが分かる合気道三級のばーやん(@yurumaji_aikido)です。
このブログでも度々触れている通り、合気道において姿勢は非常に大事です。
背筋をまっすぐ伸ばして、回転の軸をしっかり自分の中心に作って……。
ということを、あなたも散々言われているんじゃないでしょうか。
でも、その姿勢を保つためにどうしたら良いか、ということは意外と語られていません。
割と大事なことだと思うんですけどね……。
そのポイントはいくつかあるんですが、今回は「足の位置」に着目してみます。
あまりに基本中の基本すぎて、他の人たちは書いてないのかも知れませんね。
それでもこのブログでは書きますよ。
なぜならブログ主も初心者みたいなもんですからね(ノД`)
見逃しがちなところですが、本当にちょっとしたことで劇的に改善することもあるポイントでもあります。
足元がしっかりすれば、それに支えられる身体のバランスも良くなりますからね。
ぜひ最後まで読んで、チェックしてみることをおすすめします。
静止状態での足の位置
まずは基本的な立ち方について確認しておきましょう。
「それくらいできてるよ!」という人も、一応チェックしてみてくださいね。
何気なくしていることの方が、意外と間違っていることも多いですから。
合気道では、どんなときでも姿勢が安定していることが必要です。
「安定」とはどういうことかというと、「どんな方向から力が加わっても姿勢を保てる状態」だと言えますね。
ただ真っ直ぐ立っているだけではなく、外からの力にも崩れない「強度」が求められます。
では、その「強度」を生み出すためには、どのような位置に足を置けば良いんでしょうか。
いわゆる「半身」の体勢になると、足を前後に開きますよね。
だいたい肩幅と同じくらいでしょうか。
それで前後から加わる力には耐えることができます。
問題は左右(横)からの力に対する強度。
ただ足を前後に開いただけで直線上に足が並んでしまうと、左右からの力が少し加わるだけで簡単にバランスが崩れてしまいます。
なので、足を前後に開くだけでなく、左右にも開いてみてください。
ほんの少し、足の幅と同じかその半分くらいで大丈夫です。
開きすぎるとガニ股みたいになって、却って安定感がなくなります。
たったこれだけです。
本で読んだり先生や先輩から教えてもらったりして、すでに知っている人も多いでしょうね。
でも、ちゃんとやっているつもりでも意外とできていないことが多いんです。
何気なく半身の体勢を取ってみて、足が直線上に並んでいないかチェックしてみてください。
また、道場に行ったときなどに、他の人に身体を軽く押してもらうのも良いですね。
簡単にフラつくようだと、姿勢の「強度」が足りていない証拠です。
どれくらい開いたらバランスが保てるか、それは人によって様々です。
また、道場によっては直線上に足を置くように教えているところもあるそうですね。
「合気道パーフェクトマスター」では、前足の延長線上にくるよう書いてありました。
ですが、最も大切なことはあなたの姿勢が安定することです。
あなたにとって最適な位置を探ってみてください。
あと、重心もどちらかに偏らず真ん中であることが基本です。
前でも後ろでもなく、右でも左でもなく、ちょうど真ん中に重心がくるように意識しましょう。
動いているときの足の位置
静止状態での足の位置が決まったら、次は動いているときの足の位置をチェックしていきます。
「動く」と言ってもいろいろありますよね。
歩み足、送り足、転回、転換……。
中でも足の位置がズレやすいのは回転系の動きだと思います。
どうしても上半身の動きに意識が集中してしまうんでしょうね。
それでも前に出している足については、回転の軸になるので割と強く意識できるんですが……。
後ろの足(大きく回る方)は比較的疎かになりがちです。
特に、僕がよく失敗してバランスを崩しがちなのが「転換」と「横面打ち」の二つです。
この二つについて、もう少し詳しく書いてみますね。
あなたもこうなっていないか、チェックしてみてください。
転換の場合
まずは転換をするときの足の位置について考えてみます。
転換の基本的な流れとしては、
- 前に出している方の足を、少しだけ前に出す
- 腕を掴む相手の力の方向へ自分の手や腕を合わせる
- 相手の力を受け流しながら、前足を軸にして身体を回転させる
という感じですよね。
これを見れば分かる通り、転換の重要な要素って上半身と前足にあるんですよね。
なので、どうしても後ろの足は見逃されがちです。
ただ、転換を終えたときの姿勢は、転換を始める前の姿勢と同じになるのが基本です。
ということは、後ろの足も転換前と同じになっていなければなりません。
ところが、後ろの足のことをあまり考えずに回転してしまうと、本来の位置より大きく回りすぎる傾向にあります。
こうなってしまうと、左右のバランスが崩れてしまいます。
相手との接点も緩んでしまいますし、次の動作にも移りづらいですね。
また、せっかく崩した相手から反撃される恐れもあります。
(軽く体当たりされるだけでも崩れます)
そうならないためにも、後ろの足を静止状態のときと同じ位置にしっかり止める必要があります。
身体をしっかり回そうと意識するがあまり、その勢いで足も流れてしまいがちなんですけどね……。
意外と難しいんですが、しっかり決めた位置に止めるように意識しましょう。
転換はあらゆる技に含まれている動作です。
以前も転換に関する記事の中で書きましたが、技の入りで行うことも多いですし、技の途中でも頻繁に登場します。
それだけ合気道にとっては重要な動作なんですね。
もし特定の技の特定の段階でよくバランスを崩すということがあれば、足の位置を確認してみてください。
必要以上に回り過ぎているだけなのかも知れませんよ。
横面打ちの場合
足が流れてバランスを崩しやすい二つ目の動作が、横面打ちです。
道場によってやり方は違うと思いますが、一般的な流れとしては
- 相手が打つ方の足を軽く引いて腕を振りかぶる
- 引いた足を踏み出しながら打ち込んでくるので、自分も相手と同じ足を踏み込みながら打ち込みを受ける
- と同時に、踏み込んだ足を軸にして背面側へ両者ともに回転(「転身」の動作)
- 最初の状態から約 90 度回転した状態で向かい合い、そこから技へ移行
という感じでしょうか。
回転の方向こそ転換と同じですが、複雑さや難易度は段違いです。
特に相手の攻撃を受けないといけないので、そこに意識が集中してしまうんですよね。
(当然といえば当然ですが……)
上半身にばかり気を取られて、下半身の動きにまで意識が行かないことが非常に多いです。
また、転換のときと違って横面打ちは相手も大きく動きます。
当然間合いや角度なども毎回違ってくるので、それを瞬時に判断して調整しないといけないんですよね。
その判断や調整が遅れたり不充分だったりすると、技も充分に行えません。
……ということを考えていると、正直足の位置まで意識している余裕なんてないんですよね(^^;
相手の状態を見ているだけで、割といっぱいいっぱいになります。
ですが、言うまでもなく横面打ちでも足の位置は重要です。
超がつくほど重要です。
その理由は、横面打ちで相手を崩したら、間を置かずにすぐ技に移行する必要があるから。
転換の場合は一呼吸置くくらいはできますが、横面打ちのときにそんな余裕はありません。
四方投げにしろ入り身投げにしろ、相手を崩したらそのままの流れで技に入ることが求められます。
身体のバランスが崩れないようにするのはもちろんのこと、次の動作へスムーズに移行できる位置に両足を置いておくことがポイントになります。
例えば四方投げの場合、相手を崩したらそのまま前に踏み出して間合いを一気に詰めますよね。
そのときに後ろの足が回り過ぎていると、足が正確な方向へ充分に踏み出せず、結果的に相手を崩すこともできません。
ほんのちょっとのことなんですが、それだけで技の出来は大きく変わってきます。
あなたもぜひ一度、足の位置をチェックしてみてください。
今回の課題
最後まで読んでいただいたあなたへ、今回の課題は以下の通りです!
- 静止状態での足の位置をチェックする
- 静止状態で体のバランスが崩れない足の位置を見つける
- 自然体から構えた姿勢になったとき、その位置に足が来るように練習する
- 動きの中でも正確な位置に足を置けるように練習する
今回の話は技術的に難しいわけではないので、意識するだけでかなり変わってくると思いますよ。
必ず行動に移してくださいね!