こんにちは。
合気道三級のばーやん(@yurumaji_aikido)です。
合気道の動画や写真を見ると、袴を履いている人が多いですよね。
その姿に憧れて合気道に興味を持った人もたくさん居るんじゃないでしょうか。
袴を履く機会なんてそうそうないですし、単純にかっこいいですもんね。
でも、合気道を始めたからといって、誰でもすぐに袴を履ける訳ではありません。
始めたばかりの頃は道着と白帯のみ。
稽古を積んでレベルアップして、ある条件をクリアすれば袴を履くことが許されます。
どのような条件なのでしょうか。
また、なぜそのような条件があるんでしょうか。
今回は袴に関する基礎知識をまとめてみようと思います。
合気道を始めたからには、袴は絶対に履きたいですよね。
僕もまだ履くことを許されてませんが、袴を履くことはやはり一つの目標です。
袴と言ってもいろいろと種類もあるので、そのあたりについてもご紹介しますね。
いずれあなたも自分の袴を購入するときが来ますから、そのときはぜひ参考にしてください。
袴を履けるのはいつから?
袴の着用は、昇級・昇段に伴って認められるようになります。
その条件は男性と女性によって異なっていて、男性は黒帯と同じで初段になってから。
女性はそれより早く、三級になってから袴の着用が許されることが一般的です。
ただ、女性については道場によって違うことがあるみたいですね。
男性と同じように初段にならないと履けないところもあるようですが、ほとんどの道場では一級以下で履けるようです。
男性と女性で時期が異なる理由はよく分かりません。
なぜなんでしょう?(^^;
黒帯は男性と同じで初段からなんだけどなぁ……。
一説には「女性の身体のラインが目立たないように」という開祖・植芝盛平翁の配慮とのことですが。
確たる証拠がなく、真偽のほどは不明です。
分かる人が居たらぜひ教えてください。
昇級・昇段しないと袴を履けない理由
合気道ではなぜ初段や上級者にならないと、袴の着用を許されないんでしょうか。
同じように袴を履く剣道や弓道は、初心者のうちから袴を履いて稽古をします。
でも合気道の場合、早くても三級までは袴を履くことが許されていません。
剣道や弓道と、合気道の違いは何でしょう?
それは、そもそも袴をなぜ履くのか、という理由を考えれば分かります。
合気道において袴を履く理由は、相手に足捌きを見られないようにするため。
足捌きを見られてしまっては、次の動作を予測されてしまいますからね。
それを避けるための予防措置、簡単に言うと「目隠し」の役割なんです。
その「目隠し」を初心者の段階から履いてしまったら、どうなるでしょうか。
足捌きがちゃんとできているか、道場の先生が見ることができなくなりますよね。
なので、足捌きをチェックされているうちは袴を着けてはならない、ということです。
逆に、袴の着用が許されていても、稽古のときは袴を履かないという人も少なくありません。
「袴を履く」=「足捌きのチェックは必要ない」という考えから、「自分はまだまだそのレベルではない」と恐縮しているということですね。
僕もその謙虚な姿勢はぜひ見習いたい……と言いたいところですが、僕は履いちゃいそうですねぇ(´-`)
(僕が通っている道場でも、みんな喜び勇んで着けてますしね……)
剣道や弓道、他にも薙刀や居合道などは、初心者の段階から袴の着用が認められているそうです。
合気道ほど足捌きのチェックは必要ないということなんでしょうね。
袴の種類や選び方など
袴には大きく分けて「馬乗り袴(うまのりばかま)」と「行灯袴(あんどんばかま)」の 2 種類があります。
「馬乗り袴」は、中が二股に分かれていて、キュロットスカートのような形状ですね。
「行灯袴」は完全に筒状で、いわゆる普通のスカートのような形状です。
(「男のきもの大全」より)
合気道は「馬乗り袴」です。
他の武道でも多くは「馬乗り袴」みたいですね。
弓道の女性は「行灯袴」を履くこともあるみたいですが、あまり多くはないとのこと。
基本的に武道で着用する袴は「馬乗り袴」と考えて良さそうです。
素材も大きく分けて 2 種類。
ポリエステルなどの化学繊維か、木綿です。
他にもシルク製なんてのもあるそうですが、稽古や演武のときにはまず履かないでしょうからね(^^;
(中でも「仙台平」という絹織物が最高級なんだそうです。一生お目にかかることはないでしょうけど……)
化学繊維と木綿を比べると、どうしても木綿の方が取り扱いが難しいようですね。
シワになりやすかったり、重量があったり、すぐヨレヨレになったり。
なので、初めて買う場合や普段の稽古用としては、化学繊維の方が良さそうです。
袴を履くのにも慣れてきたら、木綿にもチャレンジして良いかも知れませんね。
道着と同じで、実際の重量がある方が見た目にも威厳があるように感じますし。
(「京都・東山堂の合気道袴の選び方・サイズについて」より)
合気道の袴は無地です。
結婚式や卒業式などでよく見かける、縦縞などの柄が入っているものはありません。
また、色も黒か濃紺の二択。
僕の印象では濃紺の袴を履いている人の方が多い印象です。
この色については特に決まりや慣習はなく、本人の好みのようですね。
木綿製の袴だと、色の染め方にも種類があるそうです。
一般的なのは色落ちのしにくい化学染料を使った染め方ですが、高級品になると藍染めのものもあるとのこと。
藍染めだと色落ちの心配はありますが、逆にその色落ち加減が年々渋みを増してかっこいいかも……。
(道着や畳に色が移るのが難点ですけどね)
ただ、実力が伴わなければ似合わないでしょうから、良い袴を履くにふさわしい合気道家になれるよう稽古を積み重ねたいですね。
おすすめ合気道袴
以上を踏まえて、いくつかおすすめの合気道用の袴をご紹介します。
まずは化学繊維製。
初めて買うとしたらこのあたりでしょうか。
テトロン生地というポリエステルとレーヨンの混紡生地で、取扱いが簡単とのこと。
耐久性も優れているそうです。
次も化学繊維製。
こちらもポリエステルとレーヨンの混紡生地ですが、ポプリン生地という手入れが簡単な生地を使っているそうです。
「中ヒダ縫製」を施しているおかげで、型崩れしにくくなっているとのこと。
こちらは木綿製。
一番基本的なものですが、やはり化学繊維製より価格は高めですね。
デニムと同じ糸を使っていて、ハードな稽古にも充分耐えうる耐久性があるそうです。
染めは色落ちのしにくい化学染め。
最後に、木綿製の藍染めです。
さすがに良いお値段します(^^;
(もっと高いのもありますが……)
画面でも分かるどっしり感はさすがですよね。
いずれこんな袴も履けるようになるのかなぁ……。
まとめ
合気道の袴についていろいろ書いてみましたが、いかがだったでしょうか。
あなたも早く袴を履いてみたくなったんじゃないですか?
昇級・昇段はあくまで稽古の成果を表現するもの。
袴を履けるようになったとしても、それは通過点にすぎません。
ただ、やはり誰にとっても大きな目標の一つであることも確かです。
むしろそこからが本当のスタートかも知れませんね。
きっと心も引き締まるでしょうし。
同じ道場でも今とは違う景色になっているんだろうなぁ……。
早くそこまで辿り着きたいですね。
お互い頑張りましょう!